~ 1話 ~

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「田村さん?」 突然かけられた声に、アヤは咄嗟に立ち上がって構える。 それは、アヤの条件反射だった。 「誰だ!?」 「東だけど。…そろそろ授業始まるよ」 学級委員長か。 教室に戻って来ないアヤを気にかけて、呼びに来たらしい。 アヤはすんなりドアを開けると、トイレの入口から申し訳なさそうに覗く東の姿があった。 「悪ぃな、わざわざ」 「いや。やっぱり教室にはいずらいよね」 2人は、並んで教室を目指す。
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