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「ウハハ…また迷ってしまったな。」
地図を片手に大きいリュックを背負った青年は、案内板を見ながら後悔していた。
「はぁ…昼飯食っとけば良かったよ。」
お腹をさすり、ひもじい思いをしながら今度はコッチだ!と街中へ消えて行った。
◇◇◇
「遅い!遅すぎる!」
腕時計を何度も見ながら、来るであろう助手を待っている。
事の始まりは…
ピリリリリ
「はい、何でしょうかボス。」
『ああマリア、今回は現地集合だからね。助手には伝えてある。』
ボスからの電話で聞いた時間は14時00分。
今は16時12分
日が傾きかける時間だ。
「まったく、何やってんのよ!こうなったら一人で行くわ!」
私が歩きだそうとしたその時
ドン
と後ろから誰かがぶつかって来た。
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