序章

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「答える気あるの?無いの?」  早く答えないなら殺すよ?  黒い笑みを私に見せながら美形男子さんは私を壁へと追い詰めていく。 「ちょ、ちょ、ちょっと!!」 降参という意味を込めて両手を上に挙げる私に、なんだと言わんばかりに眉間に皺を寄せ立ち止まった美形さん。 「さ、さっきから私に質問ばっかりしてくるのはおかしいんじゃない!?」 「・・・・・なんで?」  「いや、だから貴方ばかり私に質問して、私には貴方に質問させてくれないんですか?、と・・・・・・・」  もう少しで刀が喉に刺さるのではないかと内申ヒヤヒヤしながらも、何故私が刀を突き付けられなきゃいけないのか、という怒りもあったりする。  だからこれぐらい言わせてもらわないと・・・・・・・!!  「当たり前の事言わないでくれないかな、なんで僕が怪しい君に質問なんかされなきゃならないの」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?
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