序章

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怪しい? 今コイツ怪しいって私に言ったの・・・・・? 「すいません、私の聞き間違いですかね?」 今私に怪しい奴って言いませんでした・・・・? 「うん、言ったよ、だって君怪しいし」 はい? いや、いやいや、訳わかんない! どう考えたって怪しいのは私の目の前にいるあんたの方じゃない!! キッ と奴を睨めば、何が面白いのか、ニヤリと笑みをこぼしながら私を見下してきた。 何その態度、ムカつく・・・・!!!  あぁもう我慢の限界!!! 「ちょっとなんなのあんた、怪しいのはあんたの方でしょ!? 他人の部屋に勝手に入って刃物突き付けて・・・ これは立派な犯罪なんだからね!? ちょっと美形で女の子にモテるからっていい気になるなよバカ男!!」 怒りの余り震える右手で奴を指差して今までの怒りを全て吐き出してやった。  私が言い返す事を予想していなかったのか、奴の目が真ん丸になっていた。 ふん・・・・!  思いしったか変態男! 「ふっ、あはは、あははは!!!」 訂正、変態男ではなく、ただの狂った男でした。
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