4月

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4月

『昨晩23時45分頃、○○県○○市の黒街通りにて男子高校生の死体が発見されました。』 『また、被害者の体に異常は一切なく死因は原因不明となっております。』 『警察の調べによりますと―』 4月1日 始業式 今日から僕の高校生活が始まる。 簡単に僕の通う高校の説明をさせてもらうと、1クラス35人、7クラスに別れているだけという、どこにでもある普通の高校だ。 男子校ではない。ちゃんと女の子もいる。 始業式が終わり自分達の教室に向かう。 皆緊張しているのだろう、知り合いがいて安心という人もいれば、知らない人ばかりで不安の人もいる。 たった3年の高校生活だ、楽しく過ごしたいと思う人ばかりだと思う。 そんな僕も友達を作って楽しく過ごそうと思っている。 思っているだけでは友達なんてできないと思い、自分から話しかけることにしようとした時。 「あの…」 「うおっ」 話しかけられてしまった。 なんたる不意討ち、泣きそうになった。 「あぁごめん驚かせちゃったね。」しかも女の子だった。 黒く長い髪を後で結んでポニーテールにしている、かわいい子だ。 これが高校生活か!ワクワク と思っていると 「私、朝比奈瑞希!君は…夜月くんだよね?あってる?夜月朧くん!」 「ああ、あってりゅよ」 噛んだ 「いきなりで悪いんだけど今日の放課後ちょっといいかな?」 なんだ?いきなり告白か? 「別にいいぜ!僕の隣はあいてっからな!」 「?な、なに?んじゃまた放課後にね!」
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