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「なぁなぁカラオケ寄ってこうぜ!」
『あー‥‥俺パスで』
なんでもない日常
つまらない日々
同じことばかりの繰り返しの日々はつまらい
『なんか起きねぇかなぁ‥‥』
俺の日常は
ニュースであり得る現実で起こりかねない些細な非日常すら無いつまらないものだった
家に着くその瞬間までは
『ただいまぁ』
ガチャリと扉を開けると慌てたようにバタバタという足音と共に母さんが出迎えた
「もぅ!
お友達が来るならちゃんと言って頂戴よ!!
なぁんの構いも出来なかったじゃない」
『は‥‥?』
怒った素振りを見せる母さんは何時にも増してご機嫌だ
「あらあら"彼女"って言った方が正しいかしら?」
『‥え?』
ニヤニヤと笑う母さんの言葉は益々迷宮入りしていく
そもそも俺に彼女なんて大層なものは存在していない
「とにかくっ!!
あんな可愛らしい子いつまでも待たせてたら可哀想でしょ!!
とりあえず貴方の部屋に行ってて貰っちゃったから早く行ってあげなさい」
『あっ‥ちょっと!』
背中をグイグイと押されるようにして階段の前まで来るとさすがに諦めて自室に向かう
俺に客?
彼女って事は女の子??
妙にはやる気持ちを押さえて俺は自室の扉を開いた
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