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学校へと向かう最中、僕はどうすれば倉本、高木の疑心が晴れるかを考えていた
「舞、何か案はあるか?」
後ろを振り向き舞に聞く
「一つだけあります」
「なんだ?」
舞は人差し指を立てる
「私が倉本、高木を言いくるめるのは不可能に近いです。彼女たちの心にできてしまった恐怖心、疑心ははらえません」
「かといって野放しにもできない。警察、カウンセリングなんかに行かれたら非常に面倒だ」
舞は頷く
「私は風桐 舞であって風桐 舞ではありません。ボロなんてすぐでます。ですから倉本、高木は必ず始末しなければいけません」
「だがどうする?白井を殺すのは避けたい」
「はい。なのでシャルティエは使わず、倉本、高木は直接始末します」
「どうやって?僕や舞が始末しようにもシャルティエが使えない以上、相手は警察になる。無理だ」
「警察相手は確かに厄介です。なのでやり方を変えます。私、風桐 舞はクラスの中心人物であり男子人気が高いです」
ですから、と舞は続ける
「私に好意を抱いている男子は必ずいます。そしてその男子に始末させます」
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