プロローグ

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「誰かが死んでもみんな知らぬふりを決め込んでさ。せいぜい電車の遅れに文句を言うか、一時間後にはすっかり忘れてしまうようなキレイな感情を抱くだけ」 「ゴミだけじゃない。夢も希望も勝手にその辺に捨てて」 「挙げ句の果てに新しい命まで捨てやがる」 「きっと僕らは神様の玩具(オモチャ)なんだよ。死んだら、燃やされて埋められて、はい、終わり」 「だけどね、僕は"ここ"がゴミ箱だろうがなんだろうが、なんだっていいんだ」 「だから僕は誰かに馬鹿にされようと、クズ呼ばわりされようとさ。死んだ魚みたいな目してるってたまに言われるけど」 「うっせぇって、それがどうしたって」 横目で君の顔を盗み見たけど、その時は俯いてて表情が見えなかった。 「だけど、こうやって斜に構えて、偉そうにわかったような事言ってみてるけど、僕には自分の未来がみえないよ」 「やりたいことも、夢中になれることも、別にないんだ」 「まるでそこら辺に転がってる・・・・・・」 「ねぇ、君の眼には、この世界がどう映ってるの?」 ―プロローグ―
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