1、消えた壇上のスポットライト

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学校で生活する上では幸せだろうけどね、と階段を一段ずつ飛ばして降りるミウちゃんの後ろを、私は急ぎながら一段一段降りるんだった。 その日の夜。 『先生、このクラスにはイジメがありましたっ』 『そ、それは…本当か?』 私は自室の15型テレビで、学園ドラマを見ていました。 画面の中では、イジメが原因で女の子が自殺。 イジメがあったと生徒に言われ、たった今初めて知ったという先生の顔。 “死んじゃった後に言っても…” そう思ったけど、死んだ後だから言えたのか、と考え直す。 ナレーションが流れ始めたので時計を見ると、いい時間です。 『そのうち花瓶に花を挿すこともなくなったクラスメイト。 ある日、机の上から花瓶は消え…ポツンと机だけが在り続けた。 人生という名の綾花の壇上から、スポットライトは消えたのだった』 …花、か。
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