1、消えた壇上のスポットライト

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『嫌っ…2番目でもいいから』 出したばかりのコタツに入って、みかんの皮についた筋を取りながら、流行りの海外ドラマを見る。 『君が傷付くっ』 『そんなことは分かってる!でも…好きなの』 『ヨナ…』 好きって気持ちは、まだ恋をしたことのない私には分からないこと。 いつ気付くの? それはどんな感情の流れ? 『愛してる』 『こんなとこじゃ誰か来ちゃうわ…』 テレビの中では、シリアスな場面から一転、家族で見られないようなシーンに展開。 みかんからリモコンに持ちかえて、自然とチャンネルを変える自分。 私にはまだ分かんない…。
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