5、遊園地の巨大迷路に必ずゴールがあるように

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こんなことばっかり考えるようになった。 今までなんとなく、生きてるだけだった 。 友達と笑って、息をして。 勉強して、息をして。 ただ繰り返す毎日を、私はどこか客観的に見ていたんだ。 それが、変わった。 今考えると、サメジマくんが居なくなってからなんだ。 どうしてすぐに気付けなかったのかなぁ。 それまで単調に動いていた私の心臓は、サメジマくんを想うと早くなる。 そうゆう風にデキてるって思ってたことも、実は奥が深くて、凄いことなんだって考えるようになった。 それこそ、奇跡なんじゃないかコレ、って恥ずかしげもなく思うようになっちゃった。 「……ねぇサメジマくん」 なのに私は、別に気持ちに気付けなくても良かった、って思う。
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