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サメジマくんは死んじゃわないで、私は自分の気持ちに気付かないフリして、そのままいつか、違う誰かを愛して。
そしたら誰かが生まれて、サメジマくんのことなんか忘れて。
そんな未来。
それでもいいと思うんだ。
私は気持ちに気付けなくても良かったから、サメジマくんは誰かとの誰かを…―。
そのほうがウンと、
「未来があるよ…」
サメジマくんの笑った顔みたいに、キラキラしてるんだろうなぁ。
私は私の気持ちに気付けなくても良かったから、だからサメジマくんには、生きててほしかった。
なんで死んじゃったの?
たまに積もって喜んでた雪を、私は嫌いになっちゃったよ。
…そんなこと、サメジマくんからしたら知ったこっちゃないね。
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