5、遊園地の巨大迷路に必ずゴールがあるように

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サメジマくんは死んじゃわないで、私は自分の気持ちに気付かないフリして、そのままいつか、違う誰かを愛して。 そしたら誰かが生まれて、サメジマくんのことなんか忘れて。 そんな未来。 それでもいいと思うんだ。 私は気持ちに気付けなくても良かったから、サメジマくんは誰かとの誰かを…―。 そのほうがウンと、 「未来があるよ…」 サメジマくんの笑った顔みたいに、キラキラしてるんだろうなぁ。 私は私の気持ちに気付けなくても良かったから、だからサメジマくんには、生きててほしかった。 なんで死んじゃったの? たまに積もって喜んでた雪を、私は嫌いになっちゃったよ。 …そんなこと、サメジマくんからしたら知ったこっちゃないね。
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