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数字の7が表す意味を、教室にいる誰もが知っています。
「うわ、最悪っ」
教卓のすぐ前にある、アンラッキーな席に座った子が叫ぶ。
クラスの顔ぶれは変わらずとも、新しい学年、新学期早々。
その席に着いたのは、友人のミウちゃんでした。
二度目です。
病んだ顔で後ろを振り返ったミウちゃんは、私を見つけるや否や目を見開く。
そして私も鉄砲玉を食らったハトのような目をして、今日から当分の間お世話になるこの席に座ってる。
「……」
7、なな。
何度見直しても、手元のくじにはそう書いてある。
教室のベランダ側、前から7番目の席は“幸せの席”と呼ばれています。
「いーなぁ、粕二さん」
「俺そこ狙ってたのにっ」
パチ、パチ
瞬きが止まりません。
…幸せの席だ。
黒板に貼られた座席表に未だ集うクラスメイトをよそに、私は机を見下ろした。
…え。
落書きを見つける。
机の角には、見たことのある相合い傘が書かれていた。
え。
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