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翌日。
まだ慣れない教室、席に座って、私は黒板を見つめていた。
近頃、朝のHRで居眠りをすることはありません。
「今日は知らせることがいくつかあるから、ちゃんと聞いておけー」
教卓の上で日誌を開きながら先生が口を開くのと同時に、あれ?と斜め前の席の男の子が声を洩らす。
「先生、間宮がいませーん」
…ホントだ。お休みかな。
「ん、間宮なら…」
「どこ行ったんだあいつ。さっきまで居たのに」
あ、そうなんだ。
「まぁ、それは後で分かる。んじゃ、連絡事項言うぞー。1つ目…―」
1つ目。今日予定していた体育の集合場所は、運動場に変更。
意識して先生の話に耳を澄ませると、私はその言葉を心の中で繰り返し呟く。
こうでもしてないと寝てしまいそうなので。
「2つ目…―」
2つ目。一階にある男子トイレは当分使用禁止。詰まって工事中。
関係ないや…。
それから何点か連絡事項を伝えると、先生は開いていた日誌をパタンと閉じる。
…そろそろ終わるかな。
「最後に」
最後に。
「鮫島が居なくなって、4ヶ月が経った」
さめ……。
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