7、らくがきに紛れた僕のキモチ

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『お、と、まっ』 『さっきから安藤の声が面白すぎる件』 『だって滑っ、る、だもんっ、よ』 『ハハッ』 最初ははしゃぎながら帰ってた友人も、滑る地面にハンドルをとられガードレールにぶつかりそうになったり。 だから途中、皆自転車から降りて、押しながら帰ることにしたんだ。 『鮫島。信号青』 『いや、分かってんだけどさー。白線の上すげぇ滑るっ』 『ハハ、気をつけろよー。歩道のど真ん中で転ぶとか赤っ恥っ』 そんなのはごめんだと、友人の笑い声を聞きながらやっと半分の所まで来たとき。 『え』 誰かが何かに気付いて。 『危ない!』 その声が聞こえた瞬間、俺の視界は反転した。 ドンッ 『っ鮫島!』 …ドサ 『お、おおおいっ。鮫島!』 『ッ……ク』 『腹かっ?どこか痛いのか!?』 『ま間宮…鮫島の、足っ』 『え…?』 『っっ血がやばい』 只でさえ見晴らしの悪い歩道に、スリップした車が2台。 俺の体を撥ねた。
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