7、らくがきに紛れた僕のキモチ

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「先生の話終わってるかな」 教室の前。 閉じられた戸の向こうで、先生らしき人影が動いていた。 まだ俺のことは知らせていないみたいで、間宮にじゃがむよう命じられる。 コソ 「なんでっ」 「先生が言う前に見つかっちまったら、つまんねーだろ」 まだ足治ってないんだぞ? なんとかその場にしゃがみ込むと、間宮と息を潜めて待つ。 「先生、間宮がいませーん」 ハハッ…安藤の声だ。 「あぁ、それは後で分かる。んじゃ、連絡事項言うぞー」 後で分かる、って…フラグ立てるの下手だな先生。 「クッ」 コソ 「鮫島っ。あと少しの辛抱」 ダメ。俺もう笑っちゃいそう。 それに、隠れるだなんて大袈裟なんだよ。 そりゃ酷い事故だったけど、皆俺が助かってることは知ってるんだし。 「最後に」 戸の向こうから聞こえた先生の言葉に、やっとか、と間宮の顔を見る。 コソ 「足痺れた…」 「……」 お前がしゃがむって言ったんだよっ。
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