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これで終わりなのかもしれない。
なら、迷わずに伝えておけばよかった。
後悔した。
1年の時から同じクラスで、もうずっと好きだったのに…何やってたんだろ。
見舞いに来た友人にこの話をすると、皆口を揃えて言った。
『らしくねぇっ』
好きな子の前では、自分らしさなんて無になるんだよ。
「でも」
ハッ
耳に届いた先生の声でハッとする。
先生は笑って話をしている、そんな気がした。
「それも、昨日までだな」
ザワ…
ザワザワ
「じゃあ先生」
「続き、続きはっ」
ちゃんと覚えていてくれたことを、騒がしくなった教室が教えてくれて、自然と俺の口角が上がる。
「鮫島」
「?」
差し出された間宮の手を取ると、間宮は自分の肩に俺の腕を回す。
間宮の肩を借りて、俺は立ち上がった。
「もう通学出来るそうだから、今頃こっちに向かってるんじゃないか?」
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