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ワッと沸き起こる、クラスメイトの声。
「まじかよっ」
「おっせーよあいつ!」
立ち上がって、見えるようになった目の前のすりガラスに、
「お」
近付いてくる影が見えた。
ガラ
俺より背の低い先生が、見上げてくる。
こんなにシワのある人だったっけ。
「…おかえり」
口を開けば注意ばかりして、あんまり好きじゃなかった先生の顔も、今は懐かしく思えた。
また会えたことに、俺は感動しちゃってたり…する?
「入りなさい」
「…はい」
間宮に腕を引かれながら、俺は見慣れない教室に足を踏み入れた。
HR中だっていうのに、席を立っている友人。
あまり関わりの無かったクラスメイトまで笑ってくれている、そんな教室の様子に、胸が熱くなった。
ベッドの上で考え、用意しておいた言葉は忘れてしまい。
次の瞬間口から溢れた言葉は…―。
「俺、愛されてんね」
そう照れながら言った俺に、
「分かりにくい冗談はいいからっ」
と、隣にいる間宮が、懐かしいツッコミで返してくれるんだった。
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