7、らくがきに紛れた僕のキモチ

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「…てる」 え? いつのまにか静かになった教室に、誰かが呟いた。 「間宮…なんか言った?」 「んや?俺は、何も…」 確かに何か聞こえたと、もう一度粕二さんに目を向けると、粕二さんの傍らに鈴原が立っている。 心配そうに、粕二さんの顔を覗き込んでる。 「ニノ、どうした?」 「い…て…」 顔を手で覆っているせいか、粕二さんの声がこもって聞こえる。 けど、確かに何か言ってる。 「泣いてるの?」 鈴原が静かに問いかけた。 泣いてる、って…―。 「生きてる」 ……。 「っ…生きてる」 何度も聞こえる、粕二さんの言葉。 周りが瞬きを繰り返す中、俺はそれを忘れた。
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