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最初は悔しかったし、辛かった。
でも、もう慣れた。
一度しかない人生がどうとか、そんな綺麗事、どうでもいい。
自分の意思を貫き通したって、良い結果が待ち受けている保証はないし。
典型的な負け犬の考え方だって、分かってる。
でも、どうなるってわけではないし。
…そう簡単に、変われるわけでもないし。
「!?
なっ…何!?」
部屋の天井が突然光ったのは、ちょうどその時。
とっさに目を瞑り、両腕で顔の前を覆っても、光は瞼の上から注ぎ込んで来る。
そこで、記憶が飛んだ。
光が収まった部屋に、美咲の姿は、なかった。
この瞬間、美咲の運命が、自分でも分からないうちに変わった。
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