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「…なっ、なに…!?」
「取りあえず悲鳴出せる元気はあるみたいだな」
再び聞いたことない声に驚いて振り返ると、またもや見たことない男の人がいた。
いや、一人や二人ではない。
十人ほどの見知らぬ男たちに、取り囲まれている。
「(はぁ…!?何なの、これ…
つーか、ここどこ!?)」
「ねぇ、君どうして光って現れたの?」
「えっ……は…?」
声の主は、同年代っぽい青年。
「光って…?」
「俺たちがこの部屋で話してたら、本当に突然何もないところが光り出したんだ
それで俺がそれに近づいてみたら、嬢ちゃんが光りの中から出てきたんだよ」
そう教えてくれたのは、美咲を抱きかかえていた男の人。
あまりにも常識離れした話だが、美咲には心当たりがある。
部屋にいたとき、自分は突然目も開けていられないほどの光りに包まれた。
まさかとは思うが、そのときの光りのことかもしれない。
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