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三森道子16才。
朝は6時起き。バス停までは30分歩き、1時間半バスに揺られて小さな女子校にたどり着く。
因みに、バスは1時間に1本しかないので乗り過ごすと完全に遅刻である。
私の住んでいる所は山と海が近く、周りは農家と漁師だらけ。
もちろん少女漫画に出てくるような爽やかイケメンなどいない。
タヌキ顔の男ばかりで恋愛対象になるような奴もいない。
朝家を出て歩き出すと、当然両サイドは田んぼや畑ばかり。
しかし農家は朝早くから仕事をしているので、毎朝話し掛けられる。
「みっちゃんおはよう!今日も可愛いなあ〓川上舞子みたいやでえ〓」
うわっまた辰夫が話し掛けてきた…
しかも毎日同じ事言ってくるし、気持ち悪いんだよ!てか川上舞子って誰だよ!
「あ…おはようございます。」
まあ適当に挨拶しとけばいいんだよこういうのは。
大体40過ぎのおっさんがピチピチの女子高生にニヤニヤしながら、可愛いだの○○に似てるだのセクハラじゃない?だからいつまでたっても独身なんだよ!
ていうか、通りすぎたのにまだこっち見てるよ…ガン見だし。
辰夫の事だからパンチラ狙ってそう。アフリカ人並みに視力良さそうだし。
それとも私の制服姿を目に焼き付けて、夜のオカズにでもする気?
ほんっと気持ち悪すぎ!
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