第1章 隣の空席

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「真由香綺麗なのにもったいないよね。こないだも告白されてたのに。相変わらず他人に興味ないよね。」 「だって知らない人に興味持てって言われても持てないでしょ?」 「うわークール。」 そう言って夏希はまた笑ってた。 そんなことを話しているうちに次の授業の先生が来てしまった。 「ヤバイ先生来た。じゃあまた後でね。」 そう言うと夏希はそそくさと自分の席に戻って行った。 授業が始まり日本史の水嶋先生のちょっと眠たそうな声が教室に響いた。 わたしは先生の声を聞きながら重くなった瞼を閉じた。
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