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｢妹は…腑甲斐ない兄貴の犠牲になって死んじまったのさ……｣
――他の全ての何よりも大切な、最愛の妹へ｡
お前は今のこんな俺にでも『大好き』だと言って、その笑顔を見せてくれるだろうか……――
人であるが故に泣き
人であるが故に笑い
人であるが故に傷つき
人であるが故に愛し
そして……
人であるが故に憎悪する
これは、唯一無二の家族を想い、愛した……
ひとりの兄の物語――｡
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