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俺を含め3人のウエイターでホールとカウンター、厨房を行き交いし、ランチ時の賑わう中休むことなく仕事をこなす。
しかし、そんな忙しい中でも笑顔が絶える事はなかった。
勿論サービス業としてお客に笑顔で接するのは当り前なのだが…、それ以前に、ここでは自然と笑顔になれたのだ。
美味しい料理を口にして笑顔になるお客さんも、マスターや奥さん、仕事仲間達のと会話や他愛のない話……。
それら全部が俺にとっては凄く『あったかいモノ』で、とても楽しい。
「ごちそうさまでした!」
先程まで食事をしていた男の子が俺に声をかけてきた。
にかっと笑った口元にはソースが付いたままだった。
「よっしボウズ! また来いよなっ!
またいっぱい食べろ!」
「うん!」
男の子は母親に口元の汚れを紙ナプキンで拭かれ、席を立った。
笑ってこちらに「バイバイ」と手を振る男の子に、俺も笑顔と共に手を振って返した。
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