『右側』

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小さい頃から、私はよく怪我をした。 それはまあ、私がただ単純にヤンチャだったからと言われればそうだけれど。 大きな怪我をする時は必ずそれは『右側』だった。 …しかもそれは、絶対に2年事だった。 人生で初めて骨折したのは、私が小学一年の時。 自宅の駐車場で当時ハマっていた 一輪車の練習をしていた時だ。 バランスを崩した私は駐車場のコンクリートに肘鉄宜しくな感じで転倒し、右腕の肘から小指にかけて骨をポッキリ折って大泣き。 腕は二倍になったんじゃないかというぐらい腫れていたのは、すごくよく覚えている。 ご近所さんも大慌てなぐらい騒ぎまくったらしい。(あんま覚えてないけど) 全治一ヶ月もかかったのは、安静という言葉を知らなかったから(笑) それから暫くして2年後の小学3年の時。 今度は右足の踵にヒビを入れた。 これまた活発な性格で、近所で遊ぶのはもっぱら男の子。 木登りは勿論の事、私はなんと屋根まで登った。笑 まあ屋根とは大袈裟で駐輪所の低い場所ではあるが、子供が飛び降りたらそりゃ怪我もするわけで。 痛みより親に怒られる事の方が怖かった私は、1週間程黙っていたが。 シュンに何故かバレて、シュンが親にチクった為 やっぱりこっぴどく怒られた。
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