奪われる寿命

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「ターミナルの移動と、死体の捜索。それくらいは君にも出来るだろう? ガルシム」 大きく開いた風穴に背を向け、少年は発する。ガルシムは返事をしない。 「僕は聖都に戻るから、後はよろしくね」 ふふっと微笑んで少年はその場を去っていく。ガルシムの表情は僅かながら怒りを抱いており、今にも少年に飛びかかる勢い。 「あぁ、それと……二度と僕に意見するな。次は殺す」 去り際の言葉。それと同時に閉じられた扉。合わせたようなガルシムの雄叫びが、夜闇に溶けていく。
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