‐新月‐

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『噂をすればだ…ほら』 慶が、顔を僅かに動かして、とある方向に視線を向けた。 その視線の先を昴は、辿った。 昴の視線の先には、母親と双子の妹の姿があった。 周りから、ざわめきの声が聞こえる。 『陽美子さんよ。いつも素敵ね~』 『あの子が、娘さん?可愛らしいわね~』 そんな声が、昴の耳にも届いた。 その時、満が流星の姿に気が付いて、近付いてきた。 『流星!絢!久しぶり』 『よ!』 『満、久々だな』 『クレッセントの専属のギタリストとベーシストが決まったって?』
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