第11章

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「それでこそ魔眼所有者だ!!」 そして咲羅もまた全ての弾丸を放つ。 部屋の中央で激突した威力の怒涛は大気の爆発を生み、室内は急激に膨張した大気によって霧が発生した。 「──……」 視界を遮られた形だが、咲羅には未来の位置が手を取るようにわかっている。 その位置へ向けて槍を手に飛び出したのだが、咲羅はその最中、聞く。 「効果発現:  ────敵性攻撃吸収強化」 『承認:  固有術式【鬼哭醜々】  ────展開します   』 「ッ!!」 聞こえたのは確かに【天殲恋華】による術式強化の電子音。 ハッとして足を止めた咲羅は、霧がある一点を中心に高速で集まっていく流れを見る。
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