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店内に一歩踏みだし、ゆっくりとドアを閉める男、短くも長くもなく、少しパーマがかかった茶髪、スラッとした体格に、イケメンと言える甘い顔。
このカフェの常連の津田 斗真さんだ。
「いらっしゃい、斗真君」
マスターはそう言いながら私を見た。
マスターも知っているのだ。
私が斗真さんを好きなことに…
私は高校生、斗真さんはエリート大学生、出会いの場はこのカフェだった。
私がいつものようにカウンターでミルクティーを飲んでいると、斗真さんは私の隣の席に座り、眩しい笑顔を見せた。
「となり、いい?」
その甘い声で私の心は一杯になり、私はホットミルクティーよりも熱くなった。
そう、私がこのカフェの常連になったのは、ただホットミルクティーがおいしかったからだけではない、津田斗真…彼に会うためだ。
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