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放課後、私は探偵部の顧問、古川にあの通り魔事件の話しを打ち明けた。
しかし古川は、興味すら示すことは無く、自分のパソコンに釘付けだ。
パソコンを捌く手だけが仕切り動く、どうやら学校に頼れる人間はいないようである。
探偵部は私1人だし、創立時はノリの良かった古川も、今ではパソコンを捌く手が、リズムにノっていた。
私は肩を落とし、教務室を出る。
廊下の壁に寄りかかり、私は思った。
やはり、頼りになる人物は彼処にしかいないか。
私は、まだ少し肌寒い初春の風を感じながら、いつものカフェに向かった。
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