魔法使い、選択する

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イライは、キャスリンに連れられて館から出た。 「どこが見たい?店か?民家か?それとも?」 「え、えと・・・」 スタスタと歩いていくキャスリン。 その後ろからイライがついていく。 燃えるような赤い髪が、歩くたびにイライの前で揺れる。 イライは、一見少女の姿をした実はずっと年上の彼女と、どうやって会話を成立させるべきか困っていた。 気安く話しかけるのも躊躇われたし、かと言って共通の話題と言えばアスールかジグのことしかなかった。
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