魔法使い、客を迎える

38/51
前へ
/800ページ
次へ
ジグは、言いたいだけ言うと、掛布を被って横になった。 残されたイライは、力が入らない体を無理矢理立たせた。 頭の中は、混乱するばかりだった。 ジグの言い分が正しいはずがなかった。 どんなに正当化しても、妖魔を召喚することに変わりはない。 だが、イライのように故郷を蹂躙されることが他のところで二度と起きなくなるのなら、それはそれで意味があるのではないか。 妖魔召喚と聞くだけで、いまだに目の前が暗くなりそうになる。 それをアスールに何と説明すればいいのか。 そしてーーー .
/800ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10317人が本棚に入れています
本棚に追加