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戻ってきたイライに、アスールが声をかける。
「ありがとうございました、イライ。ジグは、もう休みましたか?」
「あ、うん・・・」
「イライ?」
イライの異変に、アスールが気づいた。
近づいてきて、顔を覗き込む。
彼の顔を直視できず、イライは目をそらした。
「イライ?どうしました?ジグに何か言われたんですか?」
「な、何でもない。何も・・・っ」
イライがどんなに否定しても、その態度は明らかに不審だった。
半ば強引に、アスールがイライの顔を自分に向けた。
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