10310人が本棚に入れています
本棚に追加
すがりついてきたイライを、アスールは抱きしめて髪を撫でた。
「謝らなくていいですよ。不安だったんですね?混乱していたんですね?さあ、教えてください、何があったのか。」
アスールはイライを座らせると、自分はその後ろに回った。
後ろから抱きしめ、髪や頬を撫でる。
すべてを委ねきって、イライはジグに言われたことを何もかも話した。
妖魔召喚のことも、アスールとのことも。
話し終えたイライの顎に手をかけて、アスールはイライの頬に自分の頬をつけた。
「辛かったですね。あとは、私とジグの問題です。彼にきっぱり言えなかった私が悪いんです。すみませんでした。」
「アスール・・・なんでこんなに優しくしてくれんの?俺、ホントにあんたの大切な人になれてんの?」
最初のコメントを投稿しよう!