魔法使い、客を迎える

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すがりついてきたイライを、アスールは抱きしめて髪を撫でた。 「謝らなくていいですよ。不安だったんですね?混乱していたんですね?さあ、教えてください、何があったのか。」 アスールはイライを座らせると、自分はその後ろに回った。 後ろから抱きしめ、髪や頬を撫でる。 すべてを委ねきって、イライはジグに言われたことを何もかも話した。 妖魔召喚のことも、アスールとのことも。 話し終えたイライの顎に手をかけて、アスールはイライの頬に自分の頬をつけた。 「辛かったですね。あとは、私とジグの問題です。彼にきっぱり言えなかった私が悪いんです。すみませんでした。」 「アスール・・・なんでこんなに優しくしてくれんの?俺、ホントにあんたの大切な人になれてんの?」
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