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「もちろんです。」
「だって、俺は魔法使えないし、あんたの役にたってないし、田舎もんで・・・」
「おや、魔法なんてどうでもいいんですよ。私はね、イライ。ずっと人間が好きではありませんでした。この世界に、好意をもったことはない。
ですが、君は別です。君は私のものになってくれた。こんな場所に一緒にいてくれる。
君の素直で一途なところが、好きですよ。」
イライは、アスールに身を預けながら、ふと思った。
人間が好きではないーー
この世界に好意をもったことがないーー
この誰よりも優れているはずの魔法使いは、一体どんな目に遭いどんな思いを重ねてこの森に来たのだろう。
地位も名誉も捨ててーー
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