魔法使い、客を迎える

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アスールは、イライの気配がいつもと違うことを感じていた。 『意識させすぎましたかねえ。さて、どうしましょうか。』 目を閉じたまま考えていたのは、あまりにも物騒なことだった。 『少し記憶を封じて、余計な感情を消してしまいましょうか。それとも、この好意を利用してみるのもいいかもしれませんね。』 アスールの中にある思惑は、必ずしもイライに応えるものではなかった。 『これは、あくまでも実験。  最初で最後の   人でなしの実験。』 .
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