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翌朝、イライが目覚めると、アスールは既に起きていた。
湯を沸かしながら、杖の手入れをしていた。
「おや、おはようございます。夕べはジグが来て騒がしかったので、疲れたでしょう。まだ休んでいてもいいですよ。」
アスールは、いつも通りだった。
イライは、意識すると顔が赤くなるので、必死で気持ちを静めようとした。
「イライ?」
「あ、うん、おはよう。」
寝床を片付けて、イライはアスールの前に座った。
「杖の手入れ?初めて見た。」
「ええ。今日は、ジグの術を手伝いますからね。」
「え・・・・・・!?」
イライの目が、大きく見開かれた。
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