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簡単な食事を終えると、アスールは手書きの地図を出してきた。
「私が作ったこの森の地図です。この洞窟は、この印。わかりますか?」
地図には、そこだけ赤く丸がつけられていた。
「で、君が水死体未満だったのが、この川のここら辺。」
相変わらず「水死体」と例えられるイライ。
「川上がこちらですから、君の村はその上流だと思いますが、この地図で説明できますか?」
イライは、一生懸命地図を理解しようとした。
難しい字も書き込んであったが、地図自体は正確で、一度見方さえわかってしまえば理解しやすかった。
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