魔法使い、正体を明かす
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洞窟を出発して、約2時間。 その間、イライは何度となく命の危機に陥った。 アスールがいなければ、一歩も進めない状況だった。 「これでは、森の中で1泊になってしまいそうですねぇ。」 「森の中で・・・!」 イライが青くなる。 昼間でさえこの有り様なのに、夜ともなれば夜行性の妖獣が動き出す。 そんな中で一夜を明かすのは、自殺行為だった。
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