魔法使い、正体を明かす

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「仕方ありません。君が襲われにくくなるようにしてあげます。」 一度も危機に陥らない魔法使いは、ため息をつくとイライを手招きした。 「これから、君に私の匂いをつけます。マーキングです。これで、大概の妖魔妖獣は襲ってきません。」 「に、匂い?」 「どこを舐めたら美味しいですかねえ。」 「ーーー!!」 イライは、絶句した。 匂いをつけることが舐められることだとわかり、その非常識さに言葉もなかった。
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