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「な、ななな・・・っ」
「やっぱり首ですかねえ。額、頬・・・」
「い、嫌だ!よ、妖魔なら、魔法で寄ってこないようにすればいいだろ!?」
イライの反論に、アスールは再びため息をついた。
「ここに来るまで、君を救うためにどれだけ魔法を使ったと思ってるんです?魔力は無尽蔵には湧いてこないんですよ?君は、魔力を消耗した私と妖術使いを戦わせるつもりですか?」
「う・・・・・・」
痛いところを突かれ、イライは黙った。
アスールが何度も魔法を使ったのは事実だし、妖術使いとの対決を持ち出されたのでは、イライに勝ち目はなかった。
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