魔法使い、選択する

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「地の賢者」は、長く伸びた白髪を束ねもせずに背に垂らした老人。 「木の賢者」は、細身で髪の短い少女だった。 おそらくアスールやジグ、キャスリンと同様、肉体の時が止まっているのだろう。 だから、見た目は少女だが、本当の年齢は分からない。 そして、「風の賢者」。 「彼が一番新しい賢者です。」 肩まで垂らした銀髪が柔らかく揺れる青年。 それが、新しい風の賢者だった。 新任の風の賢者は、イライに深々と頭を下げた。
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