魔法使い、選択する

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「私の継承式にアスール様においでいただき、お二方にはご迷惑をおかけしました。」 「え、いや、全然っ!」 「全くですよ。本当にあの時はもう。」 「アスール!」 かつて、前風の賢者テオドアの引退と第一位の弟子が起こした大罪の裁き、それに伴いレイゼルにアスールが一時帰還しその間にイライが毒草によって命を落としかけた。 それは、イライも覚えていたが、目の前の賢者の責任ではない。 イライは、慌ててアスールをたしなめたが、アスールに通じた様子はない。 「次は、十賢人です。彼らもとても優秀なんですよ。」
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