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「言葉」は、文字通り魔法に使われる古代ウルス語に長け、誰よりも正しく言語を知る者が就任できる。
竜の言語と呼ばれている古代ウルス語によって呪文は成り立っているが、まだすべての言語が解読できた訳ではない。
その証拠に、竜はその気にさえなれば、はるかに簡単に強力な魔法を駆使することができる。
「言葉の賢人」は、また年若い学院の生徒たちの教育の任も負っていた。
それと同じく、「書物の賢人」も学院の責任者を兼ねていた。
魔術書の管理を行うと共に、「言葉の賢人」が解読した言葉を書物として書き記していくのも、この賢人の役割だった。
「封印」は、危険な禁呪や魔具、不適切な魔力によって生じた場などを人目に触れないよう、誰も手にできないように封じ込める術を専門としていた。
空間に作用する術を使うこともあり、非常に高度な力量が必要とされた。
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