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「すみませんねぇ。気分転換に、外を見てきますか?街の中を歩いてくるのもいいと思いますよ。」
それもいいかなも、イライは考えた。魔法使いではない彼は、一度ここを離れてしまえば二度と踏みいることのできない島である。
イライの様子を見て、アスールが僅かに唇を動かした。
どうやら呪文を飛ばしたらしい。
ドアが開き、キャスリンが入ってきた。
「お呼びですか。」
「ええ。イライを案内して、レイゼルを見せてあげてください。」
「承知いたしました。」
「待て待て待て!!ふざけんな、この野郎!!」
割り込んできたのは、ジグである。
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