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「俺のキャスリンちゃんを、そんなことに使ってんじゃねえ!!しかも、ガキとはいえ男と二人っきりにさせてたまるか!!」
「やかましい、甲斐性なしのぼんくら亭主。」
「はぅあっ!!」
わめくジグを黙らせたのは、キャスリンの氷の一言だった。
「自分はあれだけ女どもを侍らせておいて、どの口がぬかす。」
「だから誤解なんだよぅ!」
「貴様の寝言に付き合う暇はない。」
一時的とはいえ炎の賢者をしてきたわりには、絶対零度の冷ややかさだ。
強制的にジグを黙らせると、キャスリンはイライの前に来た。
「ご案内します。どうぞ。」
「う、うん。」
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