10310人が本棚に入れています
本棚に追加
イライは、キャスリンに連れられて館から出た。
「どこが見たい?店か?民家か?それとも?」
「え、えと・・・」
スタスタと歩いていくキャスリン。
その後ろからイライがついていく。
燃えるような赤い髪が、歩くたびにイライの前で揺れる。
イライは、一見少女の姿をした実はずっと年上の彼女と、どうやって会話を成立させるべきか困っていた。
気安く話しかけるのも躊躇われたし、かと言って共通の話題と言えばアスールかジグのことしかなかった。
最初のコメントを投稿しよう!