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「そこで、魔具を2つ開発しました。」
魔具の賢人か取り出したのは、青い八面体石とベルが作った魔具より一回り大きな箱だった。
「こちらの石は、呪文により効力を発動し、身につけている者に結界を張ります。それで魔具に触れることができます。無論、時間にも制限がありますが。」
石に封じられた力も有限である。
効果を発動させている間に次の作業をし終えなければならない。
「そして、こちらの箱は封印の箱です。例の魔具を中に入れてしまえば、魔力の流れが完全に遮断されます。」
そのまま破壊してもよし、そうでなければレイゼルへ持ち帰り、レイゼルまで持ち帰っての処分となる。
結界の石には結界の賢人が、封印の箱には封印の賢人が、開発に協力したのだろう。
その二人も疲労を強く滲ませた顔で、魔具の賢人の後ろで頭を下げた。
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