魔法使い、正体を明かす

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「ま、言われた通りに15年ほど大賢者務めましたし、竜王にもなって箔つけましたから、もうお役ごめんにしてほしいですよ、まったく。何かにつけて、すーぐ仕事させたがるんですから。」 「・・・・・・ん?んん?ちょっと待て。おかしい、それ。」 「はい?」 「15年って、あんたいつから大賢者してんだ?」 「そうですねぇ、大賢者になったのは30代半ば・・・おや、言ってませんでしたっけ?私、65歳です。」 「えええーー!!嘘だろ!!」 アスール出会ってそこそこ驚かされたが、これまでで一番驚いた事実だった。 どう見ても、アスールは20代だった。 「あ、驚きました?んふふー♪若いでしょー♪」 アスールは、イライの驚きぶりに機嫌をよくした。
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